学生ローンでお金を借りて双眼鏡を買いました

大学卒業間際の頃にとある緑地公園内を散策中に偶然オオタカの格好良い姿を目撃して以来、猛禽類の野生の姿にすっかり魅せられてしまった私ですが、それ以来多くの週末を彼等を観る為に捧げてきたのは言うまでもありません。

当然彼等を確実に見付け観察する為に双眼鏡は必須でしたから、その後の人生の中で最も大きく感じ、また金額的にも大変重く勇気が要ったのはもちろん、本格的な機能を持つ高級双眼鏡の購入でした。

彼等の観察を初めてしばらくは比較的安価なエントリーモデル、国産で3万円弱の10×30モデルを利用していました。ただ口径が小さいにもかかわらず無理矢理倍率を稼いで探していただけに、視界はかなり狭くて暗く、曇りや夕刻、あるいは森林の合間を始め光量が少ない環境下ではあっという間に見辛くなってしまい、目や首筋の疲れを誘発してしまうものでした。

またその後はすっかり陽の落ちた後、まだ少々明るさが残る中でフクロウの仲間を探すといった無理も兼ねる様になった結果、更に手持ちの双眼鏡の性能不足を実感する様になり、とうとう買い替えを決断する事となったのです。

始めのうちは5万円前後の予算で考えていたのですが、自分の求める性能やニーズを書き出してみるととてもその金額では及ばず、あっという間に予算は倍の10万円以上に膨らんでしまいました。

生活必需品も兼ねられるアイテム、たとえば自動車といったものであればある程度我慢も出来るのでしょうが、双眼鏡は趣味以外において別に無くても構わない完全な嗜好品。これに対し10万円以上掛けなければならないとなると、やはり大きな緊張感と(後悔しないかどうかの)心配が伴うものです。

ですが今ある強烈なニーズや欲求を叶えれば確実に生活の質は向上する筈、と覚悟を決め、思い切ってとある国内光学機器メーカーの最上位グレードの双眼鏡の購入に踏み切りました。

学生でアルバイトの給料しか頼れるものがなかったのですが、結局は予算オーバー。学生ローンで足りない分を借りて購入にふみきりました。

結局支払った値段は当初の4倍以上となる20万円越えとなってしまいましたが、むしろサッパリとした満足感が残っていたのが印象的でした。

届いた製品は予想通りの素晴らしい見え具合と操作性。私の決断が間違っていなかった事にホッと胸を撫で下ろすと共に、その後の猛禽類観察がより楽しく充実出来るものとなったのは言うまでもありません。